中国新聞


福山市教委 北京市教委
人材育成へ交流覚書
来月締結 中高生ら相互訪問

 福山市教委は十日、中国・北京市の教育委員会と国際交流に向けた覚書を締結する方針を発表した。「国際感覚豊かな人材育成」を目的に、中高生や職員の相互訪問が活動の柱になる。福山市教委が海外の教育行政機関と提携を結ぶのは初めて。

 十月中旬、高橋和男教育長らが北京市を訪ね、教育長に相当する劉利民主任と覚書を交わす。中高生や教職員を対象にした年一回の相互訪問を、早ければ来年夏にスタートさせる。

 市教委によると五月、広島大北京研究センターの佐藤利行センター長から「北京市教委が日本の都市との交流を希望している」と打診を受けた。福山大(東村町)が北京市に北京教育研究センターを開設し、銀河学院中・高(大門町)も現地の学校と提携するなど、私学交流の実績が評価された。

 都市規模の違いもあって福山市教委は慎重に検討したが、「国際的な感覚を身に付け、視野を広げる絶好の機会」と受諾した。北京市教委は現在、海外の他都市との交流はしていないという。具体的な成果を検証するため交流期間は当面、五年間とする。(畑山尚史)

(2007.9.11)


子育てのページTOPへ