中国新聞


子育て世帯の入居促進
坂の広島県営住宅居住5年に制限


 広島県は十八日、子育て支援策の一環として、坂町の県営住宅「平成ケ浜住宅」に、入居期間を原則五年に制限する新制度を導入する、と発表した。子育てを終えた世帯の長期入居に一定の歯止めをかけることにより、乳幼児のいる世帯の入居を促す。公営住宅の期限付き入居制度は中国地方で初めてという。十月からの導入を目指す。

 十九日開会の県議会定例会に県営住宅の管理条例改正案を提出する。入居世帯の条件を(1)五歳までの子どもを育てている(2)月収二十万円未満―とし、入居期間は「五年に限ることができる」とする内容。ただ、収入が安定しなかったり、新たに子どもが生まれるなどやむを得ない事情がある場合には、小学校卒業までは延長を認める。

 平成ケ浜住宅は、県と坂町が共同整備を進める保育所併設の公営住宅。第一期棟(八十戸)は二〇〇六年四月にオープン、第二期棟(同)は〇八年四月に利用開始の予定。

 県は計四十戸を子育て世帯用に充てる方針で、新制度を導入のうえ、第二期棟の入居募集を十月から始める。県住宅室Tel082(513)4164。(門脇正樹)

(2007.9.19)


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