中国新聞


障害児の放課後お任せ
広島国際大生 黒瀬特別支援校でサポート


 東広島市黒瀬学園台の広島国際大の学生ボランティアが十月から、同市黒瀬町乃美尾の黒瀬特別支援学校で、障害児の放課後の活動をサポートする。一緒にスポーツなどをして遊び、家族以外の人との触れ合いや余暇の楽しみ方を身に付けてもらう。

運動や折り紙遊び

 学生は週一回訪問し、障害児とバスケットボールやバドミントン、折り紙などを楽しむ。障害児一人にできるだけ学生一人が付いて、きめ細かな対応を心掛ける。

 支援は、市が昨年度策定した「市障害者計画・障害福祉計画」事業の一環。昨年七月、市内の全障害児を対象にしたアンケートで、多くが放課後や休日は家で過ごしていることが分かった。保護者から放課後活動などの充実を望む声が多かったため、障害児支援を学んでいる広島国際大の学生に協力を依頼した。

 学生ボランティアは十月からの実施を前に、七、八月の夏休みを使って障害児とスポーツなどをして遊んだ。保護者には「家にいるより楽しんでいる」「学校にいると安心」と好評だった。

 学生ボランティアの医療福祉学部四年の植村誠之さん(22)=同市黒瀬町川角=は「回数を重ねるごとに子どもと打ち解けて楽しめた」と成果を話す。同校に高校生の息子が通うパート西本育子さん(52)=同市高屋高美が丘=は「実績を重ねて子どもにいろいろ経験させてほしい」と期待していた。(小山顕)

(2007.9.26)


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