中国新聞


日浦西小廃校へ
広島市安佐北区 本年度限り
市教委が地元に示す


 広島市教委は現在の児童が五人の日浦西小(安佐北区安佐町毛木)を本年度限りで廃校にする方針を固め、十二日までに保護者や地元住民らに示した。十一月にも市立学校通学区域審議会に諮問する。廃校になれば三十一年ぶりとなる。

 市教委によると、同小は来春、三人が卒業。学区内に来年度に入学適齢の子どもが二人いるが、他校への入学を望む可能性もある、という。廃校になれば現在、三年生と五年生の二人は三キロ離れた日浦小(同区あさひが丘七丁目)に通うことになる。

 広島市立の小学校は四月、東野小(安佐南区)が開校し百四十一校となった。廃校は一九七七年の高南西小(安佐北区)以来となる。

 同小は一八七四年の創立。児童数百人を超える時期もあったが、過疎と少子高齢化で減少を続けている。運動会を一緒にするなど地域ぐるみで支えてきた毛木地区自治会の大下和彦会長(71)は「寂しくなり残念だが仕方ない」と話している。(西村比登志)

(2007.10.13)


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