中国新聞


山口県和木中に教科教室導入
4科8室を新設へ


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和木中の新校舎の建設予定地(フェンス奥)。右奥は現校舎

 山口県和木町の町教育委員会は、二〇〇八年度から二年間で建て替える和木中の教室配置に「教科教室型」を導入する。県内の中学校では四校目。来年一月末までに実施設計を終え、〇九年度中の完成を目指す。

 新校舎は鉄筋三階建て延べ約五千百平方メートル。現校舎の西側に建設する。専用教室のなかった英語、数学、国語、社会の四教科の教室計八室を新設。理科室二室を合わせ、生徒は教室を移動して授業を受ける。ホームルームや朝終礼用の普通教室は八室を設ける。各教科の準備室は「教科センター」として、教員と生徒の交流を図る。

 現校舎は一九五九年に建築。震度5強での耐震化率は14・3%。現在の耐震基準をクリアしていないため建て替える。

 町教委は二年前、和木中PTA役員や町民、町職員計七人による改築検討委員会を設置。教科教室案と従来の教室配置案を提案した。委員から「教科ごとの教室づくりや教材の配置が可能になる」「授業ごとに教室を移動し、生徒の主体的な取り組みが期待できる」などの意見があり、導入を決めた。

 町教委の村本好信事務局長は「現場には不安もあるが、教員やPTAの声を受け止めながら、具体的な活用法を検討したい」と話している。(和多正憲)

(2007.10.17)


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