中国新聞


広島市の言語・数理運用科
千田小でスタート


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言語・数理運用科の授業で、交通手段とCO2排出削減の関連を学ぶ児童

 国語や算数など既存の教科の知識を生かして、応用力や問題解決能力を身に付けるため、広島市教委が新設した教科「言語・数理運用科」の授業が十七日、研究開発校の千田小(中区)で始まった。

 五年一組では、市などが取り組む「マイカー乗るまぁデー」(毎月二十二日)をテーマに設定。車から、公共交通、自転車、徒歩へ移動手段を転換することにより、二酸化炭素(CO2)の排出がどれだけ削減されるかを考えた。

 新田典生教諭(41)が、車やバス、電車のCO2排出量を比較したグラフを基に指導。二十八人の児童全員が学校からJR広島駅まで移動する場合、車のCO2排出量は路面電車のほぼ五倍になることを計算した。

 言語・数理運用科は、国の構造改革特区の認定を受け、新設した「ひろしま型カリキュラム」の一教科。対象は小五―中三で、本年度は千田小と袋町小(中区)で、学年末まで三十五時間の授業をする。来年度は中学校二校でもスタートし、二〇一〇年度には全市立小中学校で実施する。(石川昌義)

(2007.10.18)


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