中国新聞


保育所を完全民営化へ
大竹市 「さかえ」を来春から


 大竹市は来年四月から、西栄のさかえ保育所(約百四十人)を公設民営方式から民設民営方式に移行する方針を決めた。財政難のためで、公立保育所の完全民営化は同市で初めて。十二月六日開会の市議会定例会に条例改正案を提案する。

 市によると、国の三位一体改革で、老朽化した園舎の建て替えや運営に国や県の補助がなくなったのが主な理由。完全民営ならば補助を受けられるため踏み切る。運営は従来と同じ社会福祉法人ひまわり福祉会(広島市安佐南区)とし、これまで無償貸し付けだった園舎は無償譲渡する。

 現在は、年間運営費約七千五百六十万円は、市が全額、委託料として支出している。民設民営化後も、市はほぼ同額を負担するが、国、県からの補助金が約七百四十万円増える見込み。

 さかえ保育所は二〇〇五年、公設公営から公設民営に移行した。市福祉課は「保育料など利用者サービスに変化はない」としている。(西均)

(2007.11.30)


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