中国新聞


山口の育児サークル
赤ちゃん連れ中学生と交流


 山口市内の育児サークルネットワーク「ぷちネット」は、乳幼児と母親が中学校に出向いて生徒との交流を続けている。いじめ自殺などが全国で相次ぎ、命の大切さを知ってもらうのが狙い。地域に貢献できるとして母親にも好評だ。

 山口市楠木町の湯田中で四日、親子十八組と二年生二十九人が交流。ござに座り、人形や新聞紙で遊んだり、赤ちゃんを抱き上げたりし、一時間を過ごした。初めは緊張していたが、次第に打ち解けた。

 赤ちゃんと触れ合う機会がない河崎あおいさん(14)は「絵を描くと喜んでくれ、楽しい」。近くの主婦右田智香さん(30)は「中学生は話しかけてこない印象があった。すぐに赤ちゃんを抱いてくれ、扱い方を伝えられた」と喜んでいた。

 ぷちネットは五月から、学校や保健師らの協力を得て宮野、湯田の両中で展開。年内に、校区内の親子百組近くが参加する。代表の井出崎小百合さん(40)は「何か役に立ちたいと思うお母さんは多い。中学生の素顔を知ることもでき、よりよい地域づくりにつながれば」と、来年も続ける予定だ。(高橋清子)

(2007.12.5)


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