中国新聞


普通科でも技術取得OK
三次高定時制、専門校と連携
単位を認定 就職に有利


 三次高定時制は本年度から、三次高等技術専門校での授業を同高の単位として認める制度を導入した。普通科で学びながら、就職に有利な技術を身に付ける「ダブルスクール」で両校の魅力をアップし、少子化などの影響で定員割れが続く生徒の確保を狙っている。

 専門校で一年、六カ月、三カ月の各コースを修了すれば、それぞれ定時制の四、二、一単位。来年度は自動車整備、溶接加工、建築インテリア、OA事務科のほか、専門学校への委託訓練で情報技術(IT)や介護も学べる。専門校では、十八歳未満か六カ月以下のコースなら授業料が無料となる。

 OA事務科に十月から通う定時制四年の女子生徒(19)は「パソコンができればどんな仕事にでも役立つ。二校に通うのは大変だけど、いろいろできるようになって楽しい」と話す。

 専門校の就職率は二〇〇六年度が約97%、〇五年度が約78%。就職率が33%(〇六年度)、44%(〇五年度)だった定時制では本年度から、専門校との連携のほか、就職支援教員も配置。卒業予定者全員の就職が決まった。

 「やる気さえあれば経済的な負担も無く、二つの学校で学べる。仕事への意識も早く持ってもらえる」と定時制の浜岡正教頭。専門校の松井雅明訓練課長は「物づくりの楽しさを知り、一生やっていけるという技術と自信を持って就職できる」とPRしている。(余村泰樹)

(2007.12.5)


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