中国新聞


教科別に改善点を助言
全国学力テスト 山口県教委分析
授業プランに反映


 山口県教委は二十七日、文部科学省が全国一斉にした学力テストと学習状況調査を分析し、教科別に指導法の改善点を示した中間まとめを発表した。学校や市町教委に配り、三学期の授業や来年度の学力向上プランの作成に役立ててもらう。

 小中学校の国語と算数・数学で、正答率が低い問題を四、五問ずつ抽出し、改善点を示した。例えば、算数ではケーキを買う場面で曜日別に割り引きの異なる売価を答える問題の正答率は26%。情報を取捨選択して筋道を立てて解決する力に課題があるとして、表を作って情報を整理する学習を取り入れるよう助言している。

 小学の国語は自分の考えを簡潔に書く活動、数学では円すいと円柱などの体積を実感を伴って理解できるような工夫が必要などと指摘した。

 学力テストは県内すべての小学六年生と中学三年生が対象。小学の国語・算数で全国平均を下回った。県教委は、大学教授や学校長、県教委職員でつくる県検討改善委員会で、十一月から分析してきた。年度末には、最終結果と合わせ学校改善支援プランを公表する。(高橋清子)

(2007.12.29)


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