中国新聞


「ワイヤレス110番」導入
山口県平生町 3保育園と中央児童館


 山口県平生町は、町立の三保育園と中央児童館にボタンを押すだけで一一〇番ができるワイヤレス型の非常通報装置を導入し、このほど、平生保育園で防犯訓練をした。開発したNTT西日本によると、県内の自治体では初めての導入という。

 ワイヤレス型非常通報装置は、縦一〇・八センチ、横四・五センチ、厚さ一・二センチで重さ四十五グラム。今月八日から利用を始め、同保育園では二台を保育士が携帯しているという。

 非常ボタンを長押しすると、事務所内の親機を通じて県警の通信指令室に一一〇番。指令室には、場所と非常通報という録音メッセージが流れる。指令室からの連絡に応答もできる。園内の非常ベルなども作動。親機から約五十メートル離れた場所まで使用できるという。

 訓練では、不審者にふんした町職員が園内に侵入すると、通報装置を持った保育士が非常ボタンを押し、園児を避難させた。さらに、警察からの求めに応じて、現場の状況や犯人の特徴などを説明。駆け付けた警官が犯人を取り押さえた。

 山田健一町長は「園児が安全、安心に生活するために役立てたい」と話している。(島田俊之)

(2008.2.19)


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