中国新聞


子育て応援タクシー
4月から山口市内運行


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チャイルドシートの取り付けを練習する運転手

 子ども連れや妊娠中の女性に優しいサービスを提供する「子育てタクシー」が四月から、山口市内で運行する。全国子育てタクシー協会(高松市)の認定で、子ども一人の送迎も受け付ける。

 子育てタクシーは、協会の養成講座などを受講した運転手を認定し、車両にステッカーを張る。

 山口市神田町の湯田都タクシーが導入。予約制だが、メーター料金だけで利用できる。チャイルドシートや防水シートを常備。ベビーカーをトランクに入れたり、子どもを抱く母親の荷物を運んだりするなどの対応をする。塾や保育園への子どもの送迎も引き受ける。

 運転手三人が協会とやまぐち子育てネットワークhussyh(ハッシュ)の養成講座を受講し、保育実習をした。「ベビーカーがあると嫌がられた」「つわりがひどいときに親切だった」など母親の体験談を基に接客を学習。子育て支援の現状を学び、チャイルドシートの装着、子どもへの対応を身につけた。

 子育てタクシーは現在、十一道府県の四十七社が運行。県内では宇部市の宇部構内タクシー、下関市の日本交通産業が導入している。

 湯田都タクシーの筒井基好社長は「子育て中の母親は大変な思いをしている。人を運ぶプロとして、安全という看板を掲げて応援したい」とし、今後も認定運転手を増やす意向だ。Tel083(922)0232。(高橋清子)

(2008.2.20)


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