中国新聞


児童生徒で合同授業
小中一貫教育カリキュラム
実技系4教科完成 府中


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 府中市全域で四月に本格導入される小中一貫教育の実技系四教科のカリキュラムが完成した。国語、英語など五教科は昨春に完成しており、全教科分がそろった。

 実技系は音楽、図画工作・美術、保健体育、情報・技術家庭。小中のつながりを重視し、各単元に「既習事項」「上級学年・中学校との関連」の項目を設けた。児童生徒の合同授業、中学教員が小学校で教える「乗り入れ授業」などを盛り込んでいる。

 家庭科は、地域の特産品に着目したのが特徴の一つ。小学五年で、府中みそを使ったみそ汁を調理。中学一年ではこれを発展させ、みそのオリジナル料理を作る。生徒が作った備後絣(がすり)の小物を児童の参考資料に使ったり、生徒が児童にミシンの実習指導をしたりもする。小中教員や大学教授らでつくる作成会議が一年がかりで完成させた。四月に全小中教員に配る予定。市教委教育推進課は「これをベースに、効果的な一貫教育を実施したい」としている。(松本恭治)

(2008.3.14)


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