中国新聞


笠岡市民病院
小児科入院を休止
休日・夜間対応も 来月から


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夜間診療などの休止を知らせる紙が張られた小児科窓口

 笠岡市民病院(同市笠岡)は四月一日から小児科の入院と休日・夜間対応を休止する。当面、非常勤医師が平日の外来診療に当たる。外科も医師減に伴い午後の外来を中止する。

▽外科外来は午後中止

 小児科は常勤一人、非常勤三人の態勢が、非常勤七人になり、常勤医が担当してきた入院や土曜外来、夜間の対応が不可能になる。

 市民病院によると、常勤医は岡山大の医局人事で他の公立病院に異動。後任が体調不良で赴任できなくなり、同大の医局から非常勤医師の派遣を受けしのぐ。代わりの常勤医赴任は今秋を見込む。

 市民病院は二〇〇二年四月、小児科を新設。〇六年度の診療実績は、入院が月延べ三十六人、外来同四百四人だった。

 五カ月の男児と訪れた市内の母親(35)は「頼りにしている。早く態勢を整えてほしい」と話していた。市内には他に入院可能な小児科が二カ所ある。

 外科は四人の常勤医のうち一人が退職し、週二日の午後の外来診療をやめる。

 市民病院の四月一日現在の常勤医は昨年同期比二減の十四人。外来診療担当の非常勤医師を四増の十六人確保し十一診療科を維持する。新谷憲治院長は「厳しい時期を乗り切り元の態勢に戻したい」としている。(杉本喜信)

(2008.3.29)


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