中国新聞


ロングすべり台 ぐっと安全に
経ケ丸グリーンパーク


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改修された「ロングすべり台」

 転倒事故が相次いでいた井原市笹賀町の野外活動施設、経ケ丸グリーンパークの「ロングすべり台」(全長八十二メートル、高低差二十一メートル)が改修された。

 改修したのは、ローラーからステンレス板に変わる最後の七メートル部分を含む十一メートル。事故原因だった急に減速して前のめりで転倒するのを防ぐため、ステンレス板をローラーに替えた。ローラーの直径は他の約半分の二・一七センチ。摩擦を大きくして緩やかに減速できるようにした。

 最後の直線部分の傾斜も三〇度から二三度とし、着地点までの水平部分も一・一メートルから三・六メートルと長くした。同市大江町の大江小六年塩飽優さん(11)は「前よりゆっくりとスピードが落ちる。安全になったと思う」と話していた。

 昨年、市が小学生の転倒事故を三件確認し九月下旬に使用禁止にした。改修工事を施し、再び利用できるようにした。改修費は約四百万円。指定管理者のベッセルテクノサービス(福山市)は「改修以降、事故などの報告は受けていない」という。

 同施設は四月上旬の花見の時期とゴールデンウイークが最もにぎわう。井原市は、すべり台の入り口に看板を設置し、段ボールを敷いてスピードを出し過ぎたり、立ち上がって滑らないことなどを呼び掛けている。(佐藤正明)

(2008.4.3)


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