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絵本の贈り物 親子笑顔
笠岡、乳児健診でブックスタート事業開始


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司書(左端)に読み聞かせを実演してもらい喜ぶ親子

 笠岡市は十七日、ゼロ歳児へ絵本を贈り、保護者に読み聞かせのコツを伝える「ブックスタート事業」を始めた。親子の触れ合いと本への親しみを深めてもらう狙い。図書館司書が乳児健診の場で手渡す。

 初日は健診会場の市保健センターに市立図書館の司書二人が出向いた。待合室で、訪れた二十九組の親子一組ずつに「いないいないばぁ」などお薦めの絵本を読み聞かせ、用意した五冊の中から三冊を選んでもらい贈った。

 司書は「赤ちゃんは親の声が大好き。顔を見ながら語るように読んで」などと助言。長女と訪れた山本美咲さん(28)=笠岡=は「本選びに迷っていたのでうれしい。目を見てしっかり読んでやりたい」と喜んでいた。

 対象は市内で一年間に生まれる約三百六十人を想定。市は子育て支援策として本年度当初予算に絵本代など百五万円を計上した。

 井原市も六月の乳児健診から同様の事業を始める。

 ブックスタートは一九九二年に英国で始まった。井笠地域では二〇〇四年度に矢掛町、〇五年度に里庄町が導入している。(杉本喜信)

(2008.4.18)


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