中国新聞


校舎耐震補強を前倒し
安芸郡府中町 本年度中にも対象確定


 安芸郡府中町は、国が学校施設の耐震補強工事の補助率を上げたのを受け、優先度の高い校舎の補強事業を前倒しして二〇一〇年度までに実施する方針を固めた。本年度中にも詳細な耐震診断をし、補助率アップの対象となる校舎を確定させる。

 補助対象は、耐震性を示す指標(Is値)が、震度6強以上の大地震で「崩壊・倒壊の危険性が高い」とされる0・3未満の施設。三年間限定で補助率を二分の一から三分の二に引き上げる。

 町内には五小学校、二中学校があり、校舎(体育館を除く)は計二十四棟。簡易な一次診断でIs値が0・3未満だった三小学校、一中学校の十一棟について、本年度中にも綿密な二次診断を実施。0・3未満と判明した場合には、補強工事を一、二年前倒しする。

 府中町では児童生徒数の急増で一九六〇、七〇年代に学校の新設や増築が集中。八一年に施行された現行の耐震基準適用前の施設が多くなっていた。残り三校の校舎は、現行の耐震基準で建てられたり、すでに一〇年度までの工事を予定するなどしている。(久保田剛)

(2008.6.25)


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