中国新聞


「小中一貫」の研究開始
浜田市教委 まず先進地視察


 浜田市教委は小中一貫教育を研究する検討会を発足させた。導入を前提としたものではなく、先進地視察から始める。

 山田洋夫教育長ら市教委幹部と学校教育課担当者、市内の小、中学校の校長会長の計十一人で構成し、先月二十五日に初会合を開いた。本年度は小中一貫教育の制度がどういうものかを学ぶ。近く、小中一貫校「呉中央学園」のある呉市の市教委を視察。その後も視察を重ねる。年度末に報告をまとめるが、山崎浩教育部長は「導入の是非など方向性を出すことを前提にしていない」と話している。

 浜田市では、児童減の東部四小学校を統合し、東中近くに新校舎を建てて小中連携を強めるように求める学校統合計画審の答申が二月に出ている。

 小中一貫教育は学校施設を一体化させたものから交流行事を主体とした緩やかなものまで幅広い。九年間の連続指導ができる一方、学力や学校間格差の固定化を懸念する声もある。県内では、松江、出雲両市で教員や児童・生徒の連携や交流を密にする小中一貫の取り組みが行われている。(田中伸武)

(2008.7.9)


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