中国新聞


社協やボランティアが毎月運営 福山の「てらこや」
発達障害 心安らぐ場
中高生対象 遊びで笑顔 親も和み


photo
ボランティアの大学生とテレビゲームで遊ぶ生徒(手前)

 福山市三吉町南の福山すこやかセンターは、発達障害などのある中高生が思い思いに過ごす「てらこや」を毎月一回設けている。市社会福祉協議会の職員やボランティアらでつくる運営委が主催。子ども、保護者が安心できる場づくりに取り組んでいる。

 センターの多目的ホールにある百八十六平方メートルのフリースペース。中高生が、福祉関係者や大学生ボランティアとテレビゲームやオセロで遊んだり、漫画を読んだりして、時間を過ごす。子どもだけでも参加できる。

 五月に始まり、六月は計十五人が参加。自閉症の中一の男子(12)は大学生らとテレビゲームを楽しんだ。母親(38)は「しんどさを理解してもらえる場が少なく、引きこもりがち。久しぶりの笑顔を見て、心が救われる」と喜ぶ。

 発達障害は小中学生以降に気付くこともある。すこやかセンター内で障害者相談にあたる相談員は「級友と同じことができず、孤立するケースも多い。早期に特徴をつかみ、支援することが大切」と指摘する。

 ダウン症の長男を育てる運営委の朝川修子代表(63)は「子育て中、誰でも気軽に集まれる公の場がほしかった。親子にリラックスしてほしい」と話す。

 今月は十九日に開く。午前十時〜正午、午後一〜三時のどちらかの時間に申し込む。各回定員二十五人。年会費五百円、参加費一回百円が必要。市社協地域福祉課Tel084(928)1333。(赤江裕紀)

(2008.7.11)


子育てのページTOPへ