中国新聞


「おのママ」支え10年
託児出張 尾道のボランティア


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おやこカフェで、赤ちゃんをあやす「おのママサポーターズ」のメンバー

 昨年度活動245回 「メンバー増やす」

 子育て中の母親を支援する尾道市のボランティアグループ「おのママサポーターズ」が今月、結成十周年を迎えた。託児の出張サービスなどを続け、昨年度の活動回数は二百四十五回に達した。「メンバーを増やし、活動をより充実させたい」と意気込んでいる。

 おのママのグループ名は「尾道のお母さん」から。一九九八年七月、市社会福祉協議会主催の「保育ボランティア養成講座」の受講生十八人で結成した。

 現在は市内の四十―七十歳代の主婦たち約六十人が所属する。育児関連のイベントに合わせて公共施設などに出向き、託児所を設けて子どもの面倒をみる。

 九日、門田町の市総合福祉センターであった催し「おやこカフェ」に市内の母親と赤ちゃん二十七組が参加した。母親がエクササイズをする間、おのママのメンバー十一人が、泣きやまない赤ちゃんをあやしたり寝かしつけたりした。

 生後四カ月の次女美佳ちゃんと参加した主婦槙原理恵さん(26)=吉浦町=は「サポーターの方が子どもを見ていてくれるから、お母さん同士の会話も楽しめた」と喜んだ。

 一年目の活動回数は二十三回。昨年度は十倍以上に増え、延べ約千八百人が参加した。育児の相談や子どもの送迎を担うことも。内海久子代表(56)は「活動が増えた背景には、核家族化もある。祖父母が現役で働く家庭も少なくない」と受け止める。

 目標は新メンバーの獲得。内海代表は「子どもの笑顔を見るのが楽しみ。育児を支援する仲間を増やしたい」と張り切っている。

(2008.7.12)


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