中国新聞


小中高大で研究会
江津市内校と島根県立大 英語授業で連携


 江津市の江津高と市内の十四小中学校の教師、浜田市の島根県立大准教授らが英語授業について意見交換する研究会をつくった。県・市教委などの研究部会とは別の、自主的な小中高大の縦割り組織の設置は珍しい試みとなる。

 国の新学習指導要領で二〇一一年度から小学校高学年の英語が週一回必修化されることなどに対応し、学校連携を強め大学から助言をもらうのが狙い。英語科のある江津高の田中利徳校長が呼びかけた。

 十五日に江津高であった発足集会には各校から二十八人が参加した。公開授業の後の討論で「小学校でゲーム遊びをしながら英語を学んだ子供は、座学中心の中学の英語に失望している」「中学でbe動詞の理解が不徹底な子は高校で指導が大変」など率直な意見や課題を出し合った。

 会は(1)授業を公開し合い意見交換する(2)高校の最新のLL教室を小中の生徒・児童にも使ってもらう(3)勉強会や行事の情報交換をする−などを申し合わせた。

 田中校長は「悩みがあった時、学校の垣根を越え気軽に話し合える関係づくりが大切。いい授業で英語嫌いの生徒を減らし、国語や数学など他教科にも広げたい」と話している。(田中伸武)

(2008.7.17)


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