中国新聞


特支学校再編
三次の高等部 募集停止
西条 受け入れ拡大


 広島県教委は八日、来春から庄原特別支援学校の三次・粟屋分級高等部(三次市)の生徒募集を停止し、西条特別支援学校(東広島市)で併設施設の入所者に限定してきた就学対象を、東広島市内の在宅障害児らにも広げる特別支援学校の再編を決めた。

 三次・粟屋分級高等部は、併設の重症心身障害児施設「子鹿学園」に入所する知的障害者の教育を担っている。二〇〇四年度に十五人いた生徒は年々減少し、本年度は二年生の三人のみとなっていた。

 募集停止について、県教委は「今後も入学者が増える見込みは薄く、同一障害の子どもの一定規模の学習集団を確保するため」としている。

 西条特別支援学校には、併設する肢体不自由児施設「若草園」、重症心身障害児施設の「若草療育園」と「わかば療育園」の入所者が在籍。小・中・高等部合わせて、〇四年度に五十八人いたが、本年度は四十六人に減少。空き教室が六室となり、有効活用の観点などから、東広島市内に保護者がいる希望者や、同市内の施設や病院の入所者にも就学の機会を広げた。(永山啓一)

(2008.8.9)


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