中国新聞


坂の横浜保育所、民営化へ
来年4月


 安芸郡坂町は、来年四月から町立の横浜保育所(定員百五十人)を社会福祉法人若竹福祉会(府中町、佐野紀男理事長)に移管する。老朽化した園舎の建て替えによる財政負担の軽減が狙いで、完全な「民設民営」となる。

 築三十五年だった木造平屋の保育所園舎は、六月から解体。近くの横浜小の空き教室などを仮園舎に使っている。公募で事業者に選定された同福祉会は一日、跡地に二階建て延べ千百二十七平方メートルの新園舎を着工した。

 整備費は二億千七百万円。国の交付金八千二百万円、町補助金四千百万円を受け、敷地は町から借りる予定。

 三位一体改革に伴い、国は公立保育所の施設整備を国交付金の対象外とした。一方で民間に交付する制度は残った。このため、町は民間への補助金を考慮しても、民設民営としたほうが負担が軽くなると判断した。

 同福祉会は町内で別の保育園も運営する。町民生課は「実績から民営化しても問題ないと判断した」としている。(小畑浩)

(2008.10.3)


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