中国新聞


福山市民病院
常勤産婦人科医確保へ
来年1月目標 1人と交渉詰め


 福山市は九日、医師派遣の中止で産科部門が休診している市民病院(蔵王町)の産婦人科について、常勤医師一人を確保できる見通しになったことを明らかにした。来年一月までの着任を目指し、県外の病院で勤務する産婦人科医と最終的な交渉をしている。

 市民病院の浮田実院長が、市議会企業会計決算特別委員会で報告した。同病院では現在、市内で診療所を開く医師一人の支援を受けて週二回、婦人科の外来診療をしている。交渉中の産婦人科医と合意が成立すれば、常勤医が診療できる。

 常勤医は当面、一人体制となるため、再開できるのは婦人科を中心とした外来診療となる見通し。市民病院は別の医師二人とも交渉しており、浮田院長は「もし産婦人科医の三人体制が実現すれば、再び産科救急を担える」としている。

 市民病院の産婦人科は、岡山大が医師二人の派遣をやめたため、二〇〇七年四月から常勤医が不在となっている。市は医師の紹介などを通じて人材確保に向けた情報収集や交渉を続けている。(野崎建一郎)

(2008.10.10)


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