中国新聞


12校14棟耐震化へ
東広島市教委、診断結果公表
12年度末までに工事


 東広島市教委は、市立の小中学校と幼稚園の建物の耐震診断結果を公表した。震度6強の地震で倒壊する危険が高い建物は小中学校十二校に計十四棟あることが分かり、二〇一二年度末までに耐震化工事をする。

 一九八一年以前に旧耐震基準に基づいて建てられ診断が済んだ六十八棟の中で、三十五棟は文部科学省が「耐震性がない」とする建物に該当した。このうち、小学校七校と中学校五校の体育館や教室棟など計十四棟は、震度6強の大地震で倒壊する危険性が高い。

 緊急性が高い十四棟について、市教委は二〇一二年度末までに総事業費約四十億円で補強し耐震化する。残り二十一棟のうち、大規模改修に合わせて耐震補強を進めている一棟以外は、十三年度以降に順次、耐震化する。

 六月の改正地震防災対策特別措置法施行で、市町に公立学校の耐震診断結果の公表が義務づけられたため、市教委が公表した。(治徳貴子)

 震度6強で倒壊の危険性が高い建物がある学校は次の通り。
 【小学校】川上、原、八本松、東志和、高屋西、造賀、三津
 【中学校】西条、向陽、志和、福富、安芸津

(2008.10.15)


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