中国新聞


小中校 自由に選択
来春から広島県世羅町 来月受け付け


 広島県世羅町教委は十七日までに、町全域を対象に小中学校を通学区域以外からも選べる制度を来春から導入することを決めた。区域外の学校への通学を希望する保護者からの届け出を、十一月一―三十日に受け付ける。

 十小学校に在学中の一―六年生と来春入学予定の新一年生、三中学校の一、二年生が対象。届け出は通学している学校か町教委が受ける。希望が集中して校舎の収容能力を超えた場合は調整する。従来の通学区域の枠組みは維持する。

 町教委は二〇〇四年の合併以来、通学区外への進学、編入については個別に対応。クラブ活動やいじめ問題などの理由で年二、三件の希望に応じてきた。

 今回の制度導入は、(1)町全域から園児を集める私立幼稚園が二校今春創設された(2)来春から十三保育所を五保育所一分園に統合する―の動きを受けた。

 町教委は「幼稚園、保育所が学区の枠を超える中で、学区の自由選択も制度化することにした」と説明している。(梅原勝己)

(2008.10.18)


子育てのページTOPへ