中国新聞


「一学級21−30人が適正」
広島市教委 小中校規模の意識調査


 広島市教委は21日、小中学校の規模などに関する市民アンケートの結果を明らかにした。小、中学校とも学級の適正人数を「21―30人」とし、より少人数によるきめ細かい指導を求める声が多かった。今後、小中学校の統廃合基準の参考とする。(水川恭輔)

 ▽細かい指導 強い要望

 市内の成人二千人に用紙で依頼、七百三人から回答を得た。この日の「市立学校適正配置等のあり方に関する検討協力者会議」で概要を報告した。

 市は二〇一一年までに段階的に市立小中学校で「三十五人学級」への移行を進めている。回答では、さらに少ない「二十一―三十人」を望む意見が小学校で49・6%、中学校では41・1%と最多を占めた。市の方針である「三十一―三十五人」としたのは小学校31・0%、中学校36・1%だった。

 少子化の進行に伴い、市立学校では国の標準学級数(小学一学年二―三、中学同四―六)を下回るところが小学校百四十校のうち三十三校、中学校六十四校で二十五校を占める。アンケートでは、小中学校とも国の標準の学校規模の確保を求める声が六割を超えた。市教委は「学習指導や友達づくりで適当な規模とみているのでは」とみている。

 市教委は「少人数指導とともに一定の学級数の維持を求める意見が多かった。統廃合に伴う通学手段なども検討を進める」と説明。来年度中の統廃合計画策定を目指す。

(2008.10.22)


子育てのページTOPへ