中国新聞


福山市民病院
常勤医が婦人科診療
医師1人採用発表 産科再開は見送り


 福山市は二十六日、蔵王町の福山市民病院の産婦人科医師として、三菱水島病院(倉敷市)産婦人科の中山雅人医師(60)を採用すると発表した。昨年三月以来の常勤医になる。十二月一日に着任し、当面は婦人科外来の診療に当たる。

 中山医師は、川崎医科大(倉敷市)産婦人科の講師や水島中央病院(同)での勤務を経験。二〇〇〇年から勤める三菱水島病院の産婦人科の閉科に伴い、誘いを受けた市民病院に移ることになった。十二月から月―金曜に婦人科の診療をする。

 県東部の産科救急の中核を担ってきた市民病院は、岡山大が医師二人の派遣を中止した昨年四月から常勤医が不在となり、産科部門を休診している。十二月以降も常勤医は一人だけのため、産科の再開は見送る。週二回の非常勤で婦人科外来を担当している市内の診療所医師には、診療の継続を求める。

 市は、中山医師とは別に、複数の産婦人科医と勤務を交渉している。開原算彦副市長は「引き続き医師確保に努め、産婦人科の全面再開につなげたい」としている。(野崎建一郎)

(2008.11.27)


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