中国新聞


妊婦健診14回まで無料
井原市長 来年4月実施表明


 井原市の滝本豊文市長は妊婦健診について、これまで第一、二子で五回まで無料としていたのを、二〇〇九年四月の受診から厚生労働省が望ましいとする十四回まで無料にする方針を表明した。同市によると県内では鏡野町、倉敷市に続いて三番目。(佐藤正明)

 九日から始まった市議会一般質問で、市長は「妊婦健診は安心安全に出産するため大変重要」との認識を示し「国の動向にかかわらず助成を十四回までに拡大する方向で前向きに検討したい」とした。

 〇七年度に三百二人が出生した同市では現在、第一、二子の妊婦一人当たり五回(約四万円)までを補助、年間千六百万円を負担している。今回上乗せする九回分で千五百万円の負担増を見込む。妊婦にとっては一回の出産で約五万八千円の負担減となる。第三子以降は〇三年度から無料となっている。

 同市では〇六年八月に市民病院の産婦人科医退職のため市内で出産できる施設がなくなり、妊婦は福山市や笠岡市などで出産している。そこで、市は経済的負担の軽減と健康管理意識の向上を目指し、昨年十月から妊婦健診の無料化を二回から五回までに拡大。本年度からは子宮ガンやC型肝炎、超音波検査も加えるなど内容の充実も進めている。

(2008.12.11)


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