中国新聞


学校給食費1割値上げ
笠岡市教委、来月から


 笠岡市教委は十日、四月から小中学校の給食費を平均9・8%値上げすると保護者に通知した。原材料価格の高騰が理由で値上げは六年ぶり。

 ▽原材料高騰で6年ぶり

 対象は学校給食センターで共同調理している陸地部の二十一校。小学校は一食当たり二十円アップの二百六十円、中学は同三十円アップの三百円となる。

 センターによると、前回値上げした二〇〇三年度と昨年四―十二月の食材価格を比べると、国産を増やした影響もあり肉、野菜など副食が平均39%、めんが19%、パンが13%上昇。本年度は豚カツの中止やデザート類を減らすなどして対処した。

 市教委はこのままでは質が保てなくなると判断し、校長や保護者代表らでつくるセンター運営委員会に値上げ案を示し承認を得た。幅は材料高騰分をすべて転嫁すると小学校で六十三円アップのところ、保護者の負担を考慮し三分の一に圧縮したという。

 センターは「地産地消や国産材料を使った安全で豊かな給食を維持するため必要」と理解を求めている。給食費は原材料費がほとんどで、市はセンターの燃料費や人件費などに本年度計一億九千五百万円を支出する見込み。島しょ部の小中学校は自校調理方式で一食当たり単価を設定していない。(杉本喜信)

(2009.3.11)


子育てのページTOPへ