中国新聞


子育て支援 再出発
福山大「ふくふく」開設


 ▽仲間づくり、情報交換…ニーズに対応

 福山大は11日、福山市丸之内の同大社会連携研究推進センター内に、育児中の親の情報交換や友人づくりを後押しする「子育てステーションふくふく」を開設する。利用がいまひとつだった「子育て支援相談室」を閉鎖。あり方を抜本的に見直してリニューアルオープンした。

 ふくふくは、市保健所やひろしまこども夢財団(広島市中区)、地元保育園などとの連携を強化。広報体制を含めて意見交換しながら、発達相談▽男性向け講座▽うつ病相談―などを随時企画する。子育て関連の情報誌や記事を一覧できるコーナーも設ける。

 子育て支援相談室は青野篤子教授(心理臨床学)らが昨年十二月から毎週土曜日午後、学生の研究の一環として開いた。しかし、(1)二回目以降が有料(一回二千円)(2)周知不足(3)問い合わせ窓口が土曜日だけ―など課題が多く、三月末までの利用はわずか一件にとどまっていた。

 ただ、同大が県などと今冬開いた子育て講座で「友達がほしい」「夫婦の育児分担が難しい」などの意見が多く出たため、市民ニーズに沿うよう屋台骨を組み直して再出発することにした。

 青野教授は「失敗を教訓に、柔軟に展開したい」としている。毎週土曜日午後一―五時。無料。問い合わせは、火―金曜日は同大Tel084(936)2112(内線3428)、土曜日はふくふくTel084(928)3500。
(門脇正樹)

(2009.4.11)


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