中国新聞


障害ある子と交流の場を
NPO法人、白木に施設整備へ
調理室や喫茶サロン 今夏の完成目指す


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 障害者の作業所建設を目指すNPO法人「夢の広場ようこそ」が、広島市安佐北区白木町のJR芸備線井原市駅前に、新たな交流施設を整備する。喫茶サロンを設けて「障害者やお年寄りと地域の住民が集い憩える場にしたい」と意気込んでいる。

 「夢の広場」が活動拠点とする駅前の広場にある小屋(約七十平方メートル)を改修。調理室や喫茶サロン、トイレなどを設置する。

 五月下旬から着工し、夏ごろの完成を目指す。完成後は、駅前広場で開く朝市やイベントの際に、地元野菜を使った料理を提供したり、地域のお年寄りを招いて食事会を開いたりする。

 障害のある子どもたちが調理や接客を体験する場としても活用する考え。改修費用は約五百万円で、財団法人の広島市ひと・まちネットワークの助成金を充てる。

 夢の広場は昨年四月、障害者の保護者ら約十人で結成した。子どもたちの自立につながる作業所の建設を目指し、駅前の空き地約千平方メートルを購入。翌五月から月一回の朝市を開くなど活動している。

 池岡洋子理事長は「調理施設の設置でイベントの幅が広がる。子どもたちが地域の人たちと交流し、相互理解を深めながら作業所建設を進めていきたい」と話している。(有岡英俊)

(2009.5.17)


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