中国新聞


民家舞台にママ友の輪
NPO、広島市中区に拠点 多世代交流も魅力


 広島市中区河原町の民家を利用したユニークな交流拠点がにぎわっている。NPO法人「もちもちの木」(中区)が開設。子育て中の母親、お年寄り、趣味サークルのメンバーたちがさまざまな催しを通して、住民同士のきずなを深めている。

 法人が木造2階建てを借り、「ふらっとホーム 河原町のおうち」と名付けた。月1回開く「多世代交流ランチ会」には10〜20組が参加する。昨年11月のスタート当初は子ども連れの母親が中心だったが、最近は民生委員や老人会のメンバーもテーブルを囲む。食事代込みで500円。

 中区の主婦二條雅恵さん(31)は「夫の転勤が多く、友人探しが難しい。ここなら同世代のママに会え、育児の大先輩と交流できる」と喜ぶ。

 さをり織りや着付けの教室も開いている。定年退職して家にこもりがちな男性の集いや高齢者の茶話会も計画。住民グループへ部屋も貸す。1室あたり1時間250円から。

 法人の竹中庸子代表(49)は「孤独な母親や高齢者が増えた。地域の助け合い機能を呼び戻すため、仲間づくりから支えたい」と話している。法人Tel082(294)9346。(田中美千子)

(2009.6.19)


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