中国新聞


3小・2保育所に通報装置
広島県坂町導入


 広島県坂町は、町立の小学校と保育所に緊急通報装置を導入し、運用を始めた。不審者の侵入に素早く対応し、子どもの安全を守る。

 3小学校と2保育所で順次導入した。園児154人が通う坂保育所(坂西)では、6月下旬に運用を始めた。職員室に親機を設置し、職員22人のうち、保育士3人が子機(長さ10・8センチ、幅4・5センチ)を携帯。子機の非常ボタンを押すと、電話回線を通じて県警に通報する仕組み。

 同時に、無線を通じて他の子機も振動。園内の赤色灯が点滅し、異常を知らせる。倉本弘子所長(54)は「非常時に迅速に行動できるよう意識を高めていきたい」と話していた。

 町は装置導入に合わせ、不審者侵入時の危機管理マニュアルも改訂した。「不審者を見つけたらすぐに非常ボタンを押す」「子機の振動を感じたら教室を施錠する」などの手順を盛り込んだ。事業費は約290万円に上る。(榎本直樹)

(2009.7.27)

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