中国新聞


地元の児童招き生きた英語指導
広島の城北中・高


 城北中・高(広島市東区)が、地元児童の英語学習を支援している。7月24日は近隣の小学校3校の5、6年生を招き、外国人教員が生きた英会話を指導した。

 戸坂、戸坂城山、東浄各小の計48人が授業を受けた。英会話に初挑戦する児童もいた。英国とオーストラリア出身の教員2人は、動物の鳴き声を聞いて名前を当てさせるゲームを通じて、笑顔を引き出した。

 午後は7班に分かれて「Hesaka to the world(戸坂から世界へ)」をテーマにポスターを描いた。児童は「世界のつながり」を橋で表現したり、各国の名所の写真を張りつなげたりして、仕上げていた。

 教員は昼食時間も英語で話しかけ、児童は終日、「英語のシャワー」を浴びた。戸坂城山小5年の松田祐樹君(11)は「外国人と初めて話せた。英語は難しそうで嫌だったけど、今日は楽しかった」と喜んでいた。

 市教委は来年度から、全公立小で独自の「英語科」を実践する。城北中・高は本年度から、授業を先行実施する小学校への外国人教員派遣もしている。福原紘治郎校長は「私学ならではの英語教育で地域に貢献したい。学校の魅力を伝えることにもなる」と説明。「国際社会で活躍できる人材を育てたい」と話している。(田中美千子)

(2009.8.3)


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