中国新聞


ボランティア養成 親子交流の場常設
安佐南区が子育て応援
公募の30人 秋に派遣


photo

 広島市内8区で最も出生数が多い安佐南区が、子育て支援に力を入れ始めた。ボランティアの「子育て応援隊」を市内で初めて養成し、今秋から派遣を始める。昨年秋に設けた、未就学児の親や妊婦向けの常設オープンスペースも人気だ。

 子育て応援隊は若い父親や母親の集会などに出向く。子育てが一段落した30〜40代の女性を中心とする約30人が公募で集まり、6、7月に計5回の養成講座でおもちゃ作りやわらべうた、絵本の読み聞かせなどを学んだ。区は11月に無料派遣を始める予定。

 オープンスペースは中須の区総合福祉センター4階の一角に昨年10月開いた。広さ約140平方メートル。親子同士の交流や育児相談の場として利用されている。9月1、10、16の3日間、運営ボランティア養成の連続講座を同センターで開く。いずれも午後1時半〜3時半。定員30人。性別や経験は問わない。

 同区の人口は約22万9千人(7月末)。過去5年で約1万1500人増えた。若い世代の転入などに伴い出生数も増え、2008年度は2861人。市全体(1万1457人)の約25%を占める。

 区保健福祉課は「核家族が目立ち、子育ての悩みを抱える家庭が多い。子育ての楽しさを伝えられる人材を増やしたい」としている。同課Tel082(831)4944。

(2009.8.25)


子育てのページTOPへ