中国新聞


国の「子育て応援特別手当」
三次市、独自に対象追加


 三次市は、国の「子育て応援特別手当」の支給要件に満たなかった子どもを独自に支給対象に追加する。地域活性化・経済対策事業として、本年度一般会計補正予算案に盛り込み、30日の市議会本会議で可決された。

 独自に枠を広げることで対象となるのは、昨年度対象外とされた2002年4月2日〜03年4月1日生まれの第1子。268人に上る見込みだ。

 子育て応援特別手当は、国の経済危機対策として昨年度始まり、子ども1人当たり3万6千円を世帯主に支給している。昨年度は02年4月2日から3年間に生まれた第2子以降が対象で、本年度は翌03年4月2日から3年間に生まれたすべての子が対象となった。

 このため、2年連続で支給を受ける子がいる一方、2年とも外れる第1子が出た。市は、昨年度の支給時に「なぜ第2子以降なのか」との市民の声があったのに、なお不平等さが解消されていない、として独自の支給を決めた。

 総額964万円を補正予算に計上。育児支援課は「年内に申請受け付けを始めたい」としている。(見田崇志)

(2009.10.1)


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