中国新聞


親子や地域 きずな強く
廿日市市 子育て支援計画案を策定


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子育て支援策について意見を交わす策定委員会のメンバー

 廿日市市は、2010〜14年度の5年間を対象とした子育て支援行動計画案をまとめた。親子が互いの気持ちを書き込む冊子サポートブックの講座や子育てサポーターの育成などを進める。来年2月中旬の市保健福祉審議会に諮問し、本年度中に決定する。

 原案は、学識経験者や医師、一般公募の市民ら20人でつくる委員会で策定した。親子や地域の「きずな」をキーワードに、30件の重点事業を挙げた。

 具体的には、サポートブックを利用した講座を年3回開き、家族のきずなを考えるきっかけとする。

 年1回だった市民対象の子育てサポーター養成講座を年2回に増やす。育児の相談にも対応し、情報提供する子育て支援センターも現在の2カ所から5カ所に拡充。地域で子育て家庭を支える体制づくりを進める。

 保育事業では、現在2595人の保育園定員を70人増員。幼稚園と保育園が連携する認定こども園の開設や、現行施設の改修を検討し、本年度当初で21人いた0〜3歳の待機児童の解消につなげる。日曜日や祝日に勤務する保護者も多く、休日保育を2園(定員は合計40人)でスタート。子育ての情報を掲載した専用ホームページも新たに開設する。

 市が昨年、保護者約3600人を対象に実施したアンケート(回答率46・7%)では、「子育てに自信が持てないことがある」との回答が、就学前の子を持つ保護者で4割、小学生の保護者で5割に上った。市児童課は「身近に相談相手がいれば悩みが解消されるケースも多い。地域で子育てを支える体制を充実していきたい」としている。(山本秀人)

(2009.11.28)


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