中国新聞


不用おもちゃ 回収を応援
広島県海田町来月から 「病院」が修理・販売


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修理依頼を受けたおもちゃを手に取る市川さん

 広島県海田町は3月から、家庭で不用になったおもちゃの寄付の受け付けを町内8カ所で始める。地元のボランティアグループ「海田おもちゃの病院」の活動をバックアップ。身近なおもちゃのリサイクルを通じて、子どもたちに「もったいない心」を身につけてもらう。

 壊れたり不用になったりしたおもちゃを、町ひまわりプラザ▽海田児童館▽町民センター▽町立図書館▽町ふるさと館―など8施設で引き取り、町福祉センターに集める。

 おもちゃの病院のメンバーが、壊れたおもちゃの修理に当たり、直せない場合はモーターやギアなどの部品を有効利用する。修理したおもちゃはバザーに出品し、1個100〜50円で販売する。売り上げを工具や乾電池の購入など修理費用に充てる。

 おもちゃの病院は2007年3月、電気・機械の元技術者や裁縫の得意な女性たち15人で結成した。町福祉センターを拠点に年間約100個を修理しているが、「もっと回収量を増やせば、直せるおもちゃも増える」と町に協力を要請。8施設に受付窓口を設けることにした。

 グループ副代表の市川正美さん(63)は「海外製の安い製品も増えている。おもちゃを大切に使う気持ちを身につけてもらいたい」と話している。(榎本直樹)

(2010.2.20)

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