中国新聞


0〜2歳児の保育室整備
廿日市市が本年度着手
待機児童解消狙う


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0歳児の受け入れを始めた梅原保育園の0歳児保育室で子どもと遊ぶ保育士

 廿日市市が待機児童解消のため、市内の保育園での0〜2歳児の保育室整備を進めている。本年度に建て替えや移転工事に着手する津田、深江保育園の整備が終われば、市内22園(1園休園)の半数で0歳児の受け入れが可能となる。また1、2歳児の定員拡充も進めていく。

 津田保育園は、2億6千万円かけて老朽化した園舎を建て替え、2011年4月に開園する。深江保育園は園舎の設計や移転用地の造成工事に着手し12年4月にオープンする。両園とも新たに0歳児保育室を設け、整備終了後の定員はそれぞれ6人になる。梅原保育園でも保育室を整備、1日から0歳児(定員6人)の受け入れを始めた。

 現在、0歳児保育があるのは、地域別では廿日市が民営のあい保育園を含め5園、大野2園、佐伯1園、吉和1園の計9園で定員は計63人(1日現在)。津田、深江保育園の態勢が整えば、民営を含めて11園で0歳児の受け入れが可能となる。

 また1、2歳児の定員拡充を進めている。

 昨年9月には、佐方保育園で36人を48人に拡充。宮園保育園では、保育室とほふく室を増築し、1日から定員を12人増の42人とした。全市の定員は現在653人になった。認定こども園を目指すふじ幼稚園にも本年度、施設整備費約3千万円を補助。11年4月に1、2歳児(定員30人)の受け入れが可能となる。

 市児童課によると、市内の待機児童数は昨年10月1日現在で0歳児11人、1、2歳児18人、3歳児14人、4歳児2人の計45人。(山本秀人)

(2010.4.2)


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