中国新聞


3歳児 読み聞かせ喜ぶ
尾道市の「ブックスタート」拡大
健診時利用の事業 完結


  尾道市は14日、親子で絵本に親しみ、触れ合いを深めてもらう「ブックスタート・プラス」事業を3歳児にも拡大し、読み聞かせを始めた。4カ月児と1歳6カ月児にはすでに取り組んでおり、乳幼児の健診時を利用した試みの完結になる。

 初回となるこの日は、尾道市門田町の市総合福祉センターに午前11組、午後14組の親子が参加。市民ボランティアによる、動物園のカバの1日を描いた絵本などの読み聞かせを楽しんだ。

 今後は尾道、因島、瀬戸田、御調の4地区で月2回前後開催。3歳児健診を受ける各施設で絵本3冊を市民ボランティアが読み聞かせる。読み終わった際は、気に入った絵本1冊が子どもにプレゼントされる。

 事業は、2002年度に市社会福祉協議会が4カ月児を対象にスタート。08年度に市が同協議会へ委託して1歳6カ月児も加え、本年度から3歳児にも広げた。市によると、対象の3歳児は1119人で10年度当初予算に事業費500万円を計上している。

娘の花音ちゃん(3)と参加した同市向島町の主婦中村有香さん(31)は「読む人が上手で娘がすごく喜んだ。帰ってから、私も読んであげたい」と話していた。(山成耕太)

(2010.4.15)


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