中国新聞


児童デイサービス 開設
発達障害のある子が主な対象
五日市で広島市初 療育 小児科と連携


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通所する子どもの療育方針などを話し合う「コアラクラブ」のスタッフ

 自閉症など発達障害がある子どもを主な対象とする広島市内で初の児童デイサービス施設「コアラクラブ」が今月、佐伯区五日市4丁目にオープンした。運営主体の谷本小児科と併設し、療育内容に医師が助言するなど連携を深める。

 対象は、未就学児から中学3年生まで。障害に応じ、個別または3人程度の小規模集団でコミュニケーション能力や生活スキルを高めるための訓練を週1回受ける。スタッフは保育士2人と教員免許を持つ指導員2人の計4人態勢で、非常勤の臨床心理士もカウンセリングなどに当たる。

 医師は、通所する子どもと月2回ほど面接し、投薬や療育の内容が適正か見極める。施設スタッフが子どもごとに作成する支援計画にも助言する。

 谷本小児科は、3月まで同名の幼児教室を運営していた。教室に通う30人中5人が発達障害と診断され、保護者の間でケアへのニーズが高いことなどから、障害者自立支援法に基づく児童デイサービス施設への転換に踏み切った。

 谷本猛院長(62)は「周辺の学校との連携も模索し、地域でサポートする態勢をつくりたい」と話している。1回当たりの利用料の自己負担額は800〜900円。電話082(943)3331。(藤村潤平)

(2010.4.17)


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