中国新聞


子育て団体 5年で1.5倍 東広島
転入増などでニーズ


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子育てサロン「みんなおいでよ」で、ボランティアの絵本の読み聞かせを楽しむ親子

 子育て中の母親が集うサロンやサークルが東広島市で広がりをみせている。転入者の増加や核家族化の進展でニーズは高まり、最近5年間で約1・5倍の49団体に増えた。活動を知らない母親も多いとみられ、情報発信の強化や団体間の連携を図る動きもある。

 西条市街地地区社会福祉協議会は毎月第3木曜の午前10時から、中央公民館で子育てサロン「みんなおいでよ」を開く。3歳までの幼児と保護者が対象。60歳代が中心のメンバーが、絵本の読み聞かせや合唱をする。

 近所付き合いが少ないアパートやマンション住民の育児を支えようと、2006年に発足。結婚を機に2年前、千葉県から転入した高野真希さん(37)は「昼間は1歳の息子と二人きり。年配者に子どもをあやしてもらうと安心するし、気分転換にもなる」と喜ぶ。

 サロンやサークルは04年度末の32団体から年々増えているが、サークルを運営する堀奈美さん(37)は「団体を知らない人も多い。情報発信やスタッフの拡充も必要」と言う。

 堀さんたちは08年、複数の団体が交流する「ハッピーブリッジ」を結成。団体の活動場所を示すマップ作りを検討中で、秋には運動会も計画する。「母親が子育てを楽しむ知恵を出し合いたい」と、交流会も開く予定だ。(境信重)

(2010.4.21)


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