中国新聞


泣く赤ちゃんの対応助言
市役所で無料配布 虐待防止に期待
尾道の児童養護施設がガイド本


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赤ちゃんが泣いた際の対処法をまとめたガイドブック

 尾道市美ノ郷町三成の児童養護施設「子供の家三美園」(真鍋義文園長)が、赤ちゃんが泣いた時などの親たちの対処法をガイドブックにまとめた。赤ちゃんとのかかわり方を示し、虐待防止につなげたい願いを込めた。出生届などで市役所窓口を訪れる親たちに無料で配る。

 冊子のタイトルは、「おたんじょう おめでとうございます」。A5判、8ページで写真やイラストを多用し、2千部作成した。

 月齢1カ月〜2歳までの子育ての悩みとして、食事の支度をしているときに限って泣く▽布団へ下ろすと泣く―などと例示。お母さんの気配のある場所に連れてきて、話しかけながら料理する▽毛布で輪を作り、ドーナツ形の中で寝かせる―などの対処法を紹介している。

 同園は昨年度、児童虐待防止のための育児支援講座などを開催。冊子は活動のまとめとして、小児科医や助産師のアドバイスを受けながら作った。子育て支援センターや救急電話相談の連絡先なども書いてある。

 同園は昨年度、児童虐待防止のための育児支援講座などを開催。冊子は活動のまとめとして、小児科医や助産師のアドバイスを受けながら作った。子育て支援センターや救急電話相談の連絡先なども書いてある。

 同園のソーシャルワーカー柏原広美さん(52)は「育児で孤立し、赤ちゃんが泣くとおろおろする親も多い。上手なかかわり方を知るきっかけにして」と話している。(山成耕太)

(2010.4.28)


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