中国新聞


学校PRスペース刷新へ
呉地域オープンカレッジネット
呉駅そば 利用低迷、学生と活用探る


photo
呉駅に近い、呉地域オープンカレッジネットワーク会議の専用スペース。有効活用の検討が始まる

 呉地域の大学や高専など8校と呉市、坂町でつくる呉地域オープンカレッジネットワーク会議は、そごう呉店(西中央)内に設置している専用スペースの刷新に乗り出す。今は学校紹介のパンフレットなどを置いてあるだけで、学生たちのアイデアを募るなどして知名度アップを目指す。

 専用スペースは、7階の書店の奥にあるKURE若者プラザ内の約30平方メートル。店内にある市所有のエリアに設置され、同会議は2005年にスペースの利用を始めた。閲覧用の机やいすもある。

 JR呉駅に近い立地もあり、学校間の連携や情報交換を目的にする同会議は、主に市民などへのPRの場として位置づけてきた。

 ただ現状は、各学校が学校紹介のポスターやパンフレットを置いているだけ。一般開放しているが、同会議事務局の市企画情報課によると、来場者がゼロの日もある。各学校も積極的に活用しているとはいえず、07年度の公開講座のポスターがまだ張ってある大学もある。

 有効活用ができない理由の一つに、内部の知名度不足もある。4月に開かれた同会議のプロジェクト委員会では、委員の学生からも「専用スペースの存在を知らなかった」との声が相次いだ。

 スペースは文化系サークルの作品展なども開催できるため、プロジェクト委員会は、学生部会を中心に活用策の検討を始める。各学校のPRのために使う市の方針に変わりはなく、市企画情報課は「市も学生と一緒に考えたい」としている。 (加田智之)

(2010.5.7)


子育てのページTOPへ