中国新聞


子どもの国際交流を支援
住民らがNPO設立 世羅


 世羅高が米国の私立校と姉妹校提携を結んだのを受け、地域全体で子どもの国際交流を支援していこうと世羅町の住民ら有志がNPO法人「世羅国際交流教育ネットワーク」を設立した。

 住民や世羅高関係者18人が発起人となり、昨年7月から設立準備を進めてきた。今年3月には法人登記を完了。会長には学校法人上野学園(広島市中区)校長の瀬尾圭三さん(67)=世羅町本郷=が就任した。

 世羅高は昨年度に米国ニューヨーク州の私立ソーントン・ドノバン校と姉妹校提携を結び、今春から2週間程度の交換留学制度を取り入れている。同ネットワークでは、留学生を受け入れるホームステイ先や日本滞在中の学習プログラムなどをコーディネートする。

 瀬尾さんは「当面は世羅高の交換留学の支援が主な活動。将来的には近隣の小中学校とも連携して幅広く国際交流を進める」と意気込む。

 発起人の一人でもある世羅高の戸野法史校長(56)は「本校の取り組みを通じて国際交流の輪を地域に広げていきたい」と話している。(杉原和磨)

(2010.5.8)


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