中国新聞


高校中退者のニート化防止
22日から「若者交流館」
自宅に出向き進路助言


 学校に通わず、仕事もしていない「ニート」と呼ばれる若者を支援する広島地域若者サポートステーション「若者交流館」(広島市中区)は22日から、高校を中退して間もない若者や、中退するリスクの高い高校生の自宅、学校へ出向き、進路について助言する訪問支援を始める。(松本大典)

 岐路に立つ若者に就職や職業訓練、進学、復学などの選択肢を示し、ニートになるのを未然に防ぐのが狙い。対象は中退後1年以内を目安にする。不登校や引きこもりなどの状態の深刻な在校生たちも対象に含め、学校との連携も強める。

 当事者や保護者、支援者、学校関係者の要請に応じて、同館の相談支援スタッフ5人が、自宅や学校を訪ねる。初日の22日午前10時〜午後6時は、同館で、当事者や周辺で見守る人々を対象にした説明・相談会も開く。

 広島県教委によると、2008年度の県内の高校中退者は1546人。国、県の委託を受けて館を運営するNPO法人キャリアネット広島は「早め早めの支援は当事者の精神的な落ち込みを防ぐ意味でも大切。進路を考えるきっかけづくりを積極的に進めたい」としている。同館Tel082(511)2029。

(2010.5.14)


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