中国新聞


学童保育クラブ、5年で1.4倍 東広島市
転入や共働き増 2ヵ所拡張移転


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 東広島市の学童保育「いきいきこどもクラブ」が、2005年の新市発足から5年間で約1・4倍の42カ所に増えた。新住民の転入や不況で、共働き家庭などの児童が市中心部で増え、クラブの約3割は定員を上回る。市は来年4月までに三永小と板城小で、クラブが使っている施設をそれぞれ拡張移転する。

 クラブは専用施設や集会所、学校の教室を活用。放課後、共働き家庭などの小学3年生までの児童を預かる。

 入会児童は1日現在1471人。05年に比べて約4割増え、11カ所で定員を超えている。三永小のクラブは54人と定員45人を上回り、昨年設けた板城小の第2クラブも28人で既に定員の25人を超えている。

 市は、三永小のクラブを現在の集会所から学校の敷地に設ける施設に移転。約90平方メートルのスペースをさらに広げ、定員を増やす。板城小会議室(約40平方メートル)で開いている板城第2も、学校近くに建てる施設に拡張移転し定員を拡大する。

 2施設の建設費は約3600万円。定員や施設の規模は今後詰める。定員を超える他のクラブについて、市福祉部は「児童の安全を考え大規模クラブの分割を検討したい」としている。(境信重)

(2010.5.19)

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