中国新聞


家族で書こう子の成長記録
安佐南区の幼稚園が配布


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「親子と園を結ぶツールにしたい」と完成した冊子を手にする宮武学園長(右)とふくださん

 広島市安佐南区のほうりん東野幼稚園などが、子どもの成長の記録を家族で書き込む冊子を作った。親子で互いの思いを書き込む絵本「サポートブック」をヒントに、運営法人が考案した。9日には年長組164人に配布。親子間や、園と家庭の連携を深めるツールとして活用する。

 B5判の14ページ。「食事」や「コミュニケーション」など、子どもの成長をチェックする13項目を設定。保護者が家庭での様子を冊子に書き込み、園とやりとりする。入園から卒園まで3年間の記録を記入できる。

 同園などを運営する学校法人の宮武紗和子学園長(62)が「子どもの記録を書き込むことで、子育ての喜びや悩みを家庭と園で共有したい」と発案。昨年10月から職員と冊子作りを進めてきた。表紙は、サポートブックの絵を描いた絵本作家ふくだとしおさん(38)=大阪府吹田市=に依頼し、5月下旬に完成した。

 ふくださんもこの日、同園を訪れ、園児に絵本を読み聞かせるなどした。宮武学園長は「系列の幼稚園や保育園でも冊子を配り、家庭とのきずなを強めたい」と話している。(新本恭子)

(2010.6.10)


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