中国新聞


絵本読み聞かせ25年
三次の酒屋コミュニティセンター「お話会」
元教諭や元保護者 紙芝居・工作教室も


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「今後も続けていきたい」と話す小林代表(中)たちメンバー

 三次市西酒屋町の酒屋コミュニティセンターで児童に絵本の読み聞かせを続ける「お話会」が活動25周年を迎えた。子どもの豊かな成長の手助けに、という思いを胸に「いつまでも続けていきたい」とメンバーは張り切っている。

 会は元小学校教諭の小林勇代表(87)=同市東酒屋町=が1985年、酒屋公民館長になって始めた。国語が専門で、君田小校長時代にも読書を情操教育などに役立ててきたという。酒河小の保護者が交代で協力してくれた。ただ、わが子が卒業すると会から離れていく。1人で活動する時もあった。それでも、原則毎月第2土曜日の会を一度も休まず続けてきた。

 現在は元保護者たちと計4人で運営する。「子どもの心を揺るがし、じんとくる本」を中心に選び、絵本だけでなく紙芝居やアコーディオンも披露する。参加者が飽きないように、工作教室を挟むなど、工夫しながら約1時間半の会を進める。

 11日も約20人の児童が集まった。家族のつながりを題材にした物語「五ひきのやもり」や紙芝居「ふるやのもり」に引き込まれていた。小林代表は「本を読むと、自分の生活以上のさまざまな疑似体験ができる。今後も子どもの豊かな心を育てていきたい」と話している。(山崎亮)

(2010.7.13)


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